社長ブログ
2013.12.03
年内に確認する必要がある「アベノミクスの副産物」
年内も残すところ1か月を切り、年末に向けて、今年の総括をする季節ですね。
さて、第2次安倍内閣の評価も様々あろうかと思いますが、株価上昇を功績に挙げる方も多いのではないでしょうか。通常、株高は歓迎されるべきことですが、企業(医業)オーナーの皆様にとっては、ちょっと困った効果が反映されてしまいます。それは多くのオーナー様がたくさん保有している自社株(出資持ち分)の評価です。非上場株式を評価するときに類似業種の上場株の価格を批准することとなっているため、個々の企業業績とは全く関係なく、対象株価が上がってしまうことになります。 そしてその批准株価は第2次安倍政権発足以来、約50%以上も上昇しています。会社規模によってはこの類似業種比準価額のウェイトが大きく、100%自社株評価に反映されてしまう会社もあります。
しかし、実はこの評価には昨年平均の批准価格も使えるというルールがあるため、将来的に株価が下がることが見込めない場合は年内に株を移動(贈与、譲渡など)すると来年以降よりも安く済む可能性が高いのです。まずは現状株価をご確認いただくことが、年内に残された非常に重要なオーナーのお仕事かと存じます。